蒼薔薇の書斎

WT2シルバーレイン、WT3エンドブレイカーの日記のお部屋です。

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まだ夜は明けない。(テディ)

(イラスト報告も兼ねて)



夢を視ていた。

赤い赤い、血溜りのゆめ。


姉の名を呼び、暗い森を泣きながら彷徨ったあの幼い少年は、多分、もういない。




ああ、僕は。
死んだのか、と感慨もなく思った。
父から当主の座を引き継ぐとき、教えられた話を思い出す。

”封印の森”の秘密。

ゴーストの出る危険な森を、掃蕩もせずそのままにしておく、その訳を。




辺境に住む”つかの間の薔薇”の一族においても、ヴァンパイアの狂気は当然ながら存在する。
狂気が表われたものは生きたまま柩に封印され、二度と日の目を見ることは叶わない。
そしていつか…その中のヴァンパイアが死んだ時、密かに柩は運び出され…
あの森に埋められるのだと。

森の中を飛び回る真紅の蝶は、死んだ同族の亡霊であると言われている。
その蝶に取り憑かれたものはみな気が狂い、愛するものと我が身を引き裂いて死ぬのだと。

いつか、自分もそこに埋められるのだろう…。




幼い日、姉の名を呼びながら、赤い蝶の舞う森を彷徨った。

掌にぬめる汗。血のように赤く赤く振り積む燐粉。幾ら払っても纏わり憑く真紅の蝶。
痺れるように体から力が抜ける。自分の奥に、冷たい何かが入り込んでいく…。
ぞっとするような寒気を感じて、赤い羽の破片をばら撒きながら、その場に崩れ落ちる。

最後に呼んだのは、誰の名だった?





あの時のように、赤い蝶が彼の周りに散らばっていく。
これは、夢なのか、幻なのか。
自分は死んだのか、まだ生きているのか。

テディ夜明け


まだ、夜は明けない。


もう一度瞳を開いたら、そこに何が見えるだろう。
















テディ初ピンナップです。
本当はSSを書いて頂こうかな…と思ったのですが、こんなよく訳の判らない話…ということで、自分で小説を付けてみました。
”生きているのか死んでいるのか判らない”曖昧な状態。
走馬灯のような、ただぼんやりしているだけのような…というお話です。
飛水 あーや絵師さまが、大変私好みに描いて下さいました。ありがとうございます。

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『シルバーレイン』の世界観を元に、
株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。
 イラストの使用権は作品を発注したお客様に、
著作権は飛水 あーやに、
全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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