蒼薔薇の書斎

WT2シルバーレイン、WT3エンドブレイカーの日記のお部屋です。

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お天気雨(アキシロ)

店を出ると、にわかに空が暗くなっていた。

見上げれば、夕日はまだ西の端に残っているというのに、黒い雲が頭上を覆い、やがてザーッという音と共に、アスファルトの地面に雨が叩きつけられる。
(車で来れば良かったか…)
盆休み中で、どこの駐車場も満杯なため徒歩で買い物に出たのだが、それが仇になってしまったようだ。
アキシロは一つため息を吐くと、両手一杯の荷物を抱えなおした。
自分の身はともかく、それを濡らすわけにもいかず、まぁ通り雨だろう、焦ることもあるまい、とそのまま軒下を借りることにした。
屋根の先端からぽつりと落ちた雫を視線で追うと、ちょうど植え込みに咲く、ひまわりの花の上に落ちた。

「あ、アキシロさん」
同じ軒の下に、小さな影が飛び込み、驚いたように名前を呼んだ。
青いリボンをあしらったシルクハットも、身に纏うマントもびっしょりと濡れて、白いブラウスが華奢な体に張り付いている。
「テディさま。」
アキシロはゆっくりとそちらを振り返る。
「お買い物ですか?」
「うん、アキシロさんも?」
マントの下に隠していた本屋の包みを出して、テディはにっこりと微笑む。
本をを庇っていたせいか、テディはもろに雨を受けていたようで、薄茶色の前髪からはポタポタと水滴を落としていた。
「そんな格好では風邪を引いてしまいますよ」
アキシロは手持ちの荷物の中から、クリーニングの袋をテディに差し出した。
中に入った黒い上着を見て、テディは首を振る。
「濡れちゃうよ。せっかく綺麗になってるのに」
「服はまた洗えば良いのです。お体の方が大切でしょう?」
ありがと、と笑ってテディはマントを外した。濡れたブラウスの上に、少し…いや、かなり大きめな上着を羽織る。

「…まだ止まないねぇ」
「大丈夫です。狐の嫁入りですから」
「……?百鬼夜行?」
最近聞き覚えのある単語に首を傾げると、いえ、Sunshowerの方ですよ、とアキシロは返した。
「あ~、お天気雨かぁ…」

雨だれの音が遠くなる頃には、東の空にうっすらと虹が滲んだ。

















接点のうすーい二人の話。
結社でも自キャラ同士の会話ってあまりしないので、ちょっと作ってみました。
主従関係でいえば、テディは主、アキシロは従側の人間だと思うのですが、
この二人にはそういう意識はなさそうですね…。
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