蒼薔薇の書斎

WT2シルバーレイン、WT3エンドブレイカーの日記のお部屋です。

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屋上のモーラット。

新緑が香る、五月のことだった。

「必ず、迎えに来るよ」

その言葉を残し、僕を屋上に置いて白護はいなくなった。
心配そうに、何回も振り返って…。


梅雨が過ぎ、夏に入った。
その間に、僕は何人もの使役ゴーストと知り合いになった。
「もう、迎えになんか、こないんだよ。諦めな」
そう言って、寂しげに笑うスケルトンもいた。
「僕はね、ご主人様が強くなって、自分が護りたいものが守れるようになれば、それでいいんだ。
僕の力が必要ないなら、それでも構わない」
そう言ったシャーマンズゴーストが、雨に濡れながらずっとたった一人の人が来るのを待っていたのを、僕は知っている。
それでも、僕たちがけして人を襲う存在に戻らないのは。
絆をくれた人がいるからなんだ。
だから。

「うん、でももう少し待ってみるよ」

七夕の夜、僕は乙姫と彦星にお祈りした。
一年に一回しか会うことが赦されないお星様へ。
僕も、もう一度、白護に会えますように、と。


その夜、夢の中で白護が走ってきた。
にっこり笑って、僕に手を振った。
僕は嬉しくて嬉しくて。目が覚めたら泣きそうになった。
あれが夢なら、もうずっと目が覚めなければ良かったのに。
それから2~3日、僕は、大分弱気になっていたらしい。ぼんやり屋上のフェンスの上に腰掛けて町並みを眺めていると、後ろからスケルトンが、とんとん、と僕の背中を叩いた。
「どうしたの?」
振り返ると、なんだか嬉しそうな顔。
「お待ちかねだぞ」
僕が首をかしげていると、向うから慌てたようにシャーマンズゴーストが走って来た。
「ユキ、早く早く!」
僕はふわふわと二人の後をくっついて飛んだ。

白護は、モーラットたちに囲まれていた。
「モーラット連れて行くの?」
「僕はどうかなぁ??」
「馬鹿、誰でもいいって訳じゃないだろ。心の絆が必要なのさ」
「だけどねぇ。僕頑張るよ?」
白護には、ピュイピュイ言っているようにしか聞えないんだろうけど、にこにこしならがモーラットたちを眺めている。

ドキドキ…。
僕に気付くかな?
ドキドキ…。

だけど、そんな心配はお構いなしに、白護はスケルトンとシャーマンズゴーストに連れられた僕を見て、パッと顔を輝かせた。
「ユキ!」
両手を広げる。僕はたまらずその腕に飛び込んだんだ。
「遅くなってごめんねぇ、ユキ」
いいこいいこ、と白護が頭を撫でてくれる。

「あ~あ、やっぱりあの子だよ」
「ずっと人待ちだったもんねぇ」
「良かったね、ユキ」
シャーマンズゴーストがそう言ってくれた。僕はなんだか申し訳ないような気持ちになった。
「使役ゴーストの役目。それは絆を守ることさ」
スケルトンは、そんな僕に気付いたのかカラカラと手を振った。

「頑張れよ」


そうして、僕は屋上の仲間たちに別れを告げて、白護の所に戻ってきたんだ。









白護のユキをようやく呼び戻すことが出来ました。
長かったー!!
屋上の使役ゴーストたち。
なんとなく、空想が広がってしまいました。
けれど、彼らはいつだって、絆の相手の幸せを祈っているんだと思います。
シルバーレインの影響を受けながら、心の絆によって呪縛から解き放たれたものたち。
退治だけではない、人間とゴーストのもっとも幸せな形だと、私は思います。
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