蒼薔薇の書斎

WT2シルバーレイン、WT3エンドブレイカーの日記のお部屋です。

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ひとひらの、ゆき。(雪羽)

注:タイトルに反して暗めです。
了解頂けましたら、どうぞ。









小さい頃から、聞かされ続けた言葉がある。


「……この子は、もうあまり生きられないだろう」
「この冬、越せるかどうか…」
「覚悟を、しておかなければ……」


ああ、それなのに。





足が、冷たい。
雪が降っている。
息が、白い。

お兄ちゃんが、ぎゅっと抱き締めてくれる…

「……カ」
名前を呼ばれた。そう、ゆきう、になる前の名前。
彼女が目を上げると、兄の体には酷い火傷があり、服は半分焼け焦げて、綺麗なペールブロンドも、所々焼き切れていた。

(お兄ちゃんの髪、きらきらして好きだったのに)

長く伸ばした、サラリとした髪。
病気のせいで、髪を伸ばせない私に代わって、彼はそれを妹に弄られることを我慢してくれた。
幼い手で、結ばれたり編まれたり。随分と、痛い思いをしただろうに。

「お母さんは?」
燃えてしまった家を振り返る。首を振られて、私は切ない思いでいっぱいになる。


(私が、先に死ぬはずだった)


いつも、覚悟はしていたのに。


(どうして)


私が、生き延びたの……?












目が覚めると。
そこは、いつもの学園寮の寝室で。
冷たい風が、少しだけ夜を振るわせる。

こほ…と咳き込む。
指先を赤く染める血の熱に、小さく微笑みを刻んだ。



人は死ぬ。必ず死ぬ。
それは、けして避けられない。
ゴーストに殺されても、病に負けても、それだけは同じこと。
命を掛けて守ろうとしても、それが叶わないこともある。
涙は、何時だって心を濡らす。

だから、私は、私に出来る限りのことをしようと思う。
もう、誰かに置いていかれることがないように。





――この体は。

ひとひらの、ゆき。

温もりを知ることが出来たから。

溶けてしまって、構わない。――




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